2016年01月19日

タイ米で作ると泡盛で国産米で作ると日本酒や焼酎になるとの認識は間違いです!ひとめぼれで作られた泡盛「やいま」その1

タイ米で作ると泡盛で国産米で作ると日本酒や焼酎になるとの認識は間違いです!ひとめぼれで作られた泡盛「やいま」その1

納豆はひきわりが好きです。
たっぷりのネギとワサビを入れるのが好みです。
ほんの少しお酢を加えると
ワサビの辛さが引き立ちさらに美味しくなります。


気軽に泡盛の飲み比べができる店
お手頃価格で創作山羊料理が食べられる店
Bar囲です。



時々泡盛マイスターの中にも勘違いしている人がいますが
タイ米(インディカ米)で作ると泡盛で
国産米(ジャポニカ米)で作ると日本酒や焼酎になるというのは間違いです。


では、泡盛とはいったいどんなお酒でしょう?


泡盛の定義は
黒麹菌を用いた米麹と水を原料として発酵させた
アルコール含有物を単式蒸留機により蒸留させたお酒
です。


ちょっとわかりにくいですよね。


泡盛造りの工程を簡単に説明すると
まず主原料であるお米を蒸して黒麹菌を散布し米麹を作ります。
黒麹菌の作用で米のでんぷん質がブドウ糖になりますが
この時点はまだアルコール成分はありません。


次に米麹に水と酵母を加えてアルコール発酵させます。


このアルコール含有物をもろみといいます。


この時点でのアルコール度数は約17、18度。
口に含むとかなり酸味を感じます。





もろみの状態ではアルコール度数も低いし
米など固形物も混在しているので
沸点の違いを利用し
もろみを加熱してアルコールだけを取り出します。


この作業が蒸留です。


水の沸点は約100度ですが
アルコールの沸点は約78度なので
水分が沸騰しないようにもろみを加熱して
蒸気を集めて冷やすと泡盛になります。
アルコール分を除いたクエン酸や各種アミノ酸など
残ったものがご存知のもろみ酢です。


泡盛の定義には「タイ米を使用すること」とは一言もありません。


ですが、タイ米が泡盛造りに適している理由がいくつかあります。


蒸してもパラパラとして
米粒同士がくっつかないので
米の表面にまんべんなく黒麹菌を生やしやすい。


糖質が量がジャポニカ米より多く
アルコール取得量が多い。


泡盛独特の風味を醸し出してくれる。


安価である、などです。


泡盛には約600年の歴史があるといわれていますが
泡盛作りにタイ米が使われるようになったのは
明治の終わり頃から大正にかけてです。
それ以前は地元の米や雑穀で泡盛が作られていました。


これはウチナーンチュでも知らない人が多いのでは?


泡盛って奥が深いですね。


ただ何となく泡盛を飲むのと
泡盛マイスターの話を聞きながら飲むのでは
全然違います。


先人の知恵や工夫や泡盛の歴史を知ると
泡盛の風味がいつもと違って感じられ
ますます泡盛が好きになること請け合いです。


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山羊独特の匂いは皮に含まれるカプロン酸です。
皮ナシの柔らかい赤身肉だけを使った山羊のユッケは
まるで牛刺しのようで食べやすいと
好評いただいています。


山羊のユッケを食べながら
泡盛の歴史について語るのも
また一興ですね。







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